合氣道ゆかりの地 白滝
Shirataki & Aikido
合氣道ゆかりの地のひとつ
白滝（北海道遠軽町）を
紹介するページです。
This page introduces about Shirataki, where Morihei Ueshiba the founder of Aikido lived.
合氣道開祖・植芝盛平翁
Morihei Ueshiba
The founder of Aikido
白滝と合氣道
合氣道とは
合氣道とは植芝盛平翁（1883～1969）が、その波乱に満ちた人生の中で日々練磨し、つくりあげた武道です。
大きな特徴としては、「試合が無いこと」。和と愛の精神で争いをさけ、平和な世界を創ることを旨とした武道です。
技術面における特徴としては、余計な筋力を使わない「呼吸力」や、相手を導いて倒す体さばきが挙げられます。
白滝について
白滝は北海道の網走管内に位置する遠軽町の一地区です。雄大な山々に囲まれた美しい自然の残る地域です。盛平翁が紀州和歌山団体54戸を連れて団体移住した明治45年（1912年）を開基の年とし、昭和21年（1946年）に遠軽町より白滝村として分村、平成17年（2005年）に再び遠軽町と合併しました。
白滝と盛平翁（開祖）の関係
盛平翁は和歌山で生まれ育ち、青年時代からは自分の人生を見つめながら、職と住家を転々としました。その中で北海道にも開拓に入ったことがあり、その土地が白滝なのです。
白滝に在住していたのはわずか8年でしたが、その間に厳しい環境に耐え、白滝原野を開墾したことは後の盛平翁の人生、すなわち合氣道誕生の歴史に大きな影響を与えたと考えられています。
また、白滝に在住中に当時の大東流柔術宗家 武田惣角と出会い、教えを受けたことは、合氣道の技法において少なからず生かされています。ここでは、盛平翁の白滝での足跡を紹介していきたいと思います。
盛平翁年譜
白滝と盛平翁、合氣道に関わる事柄を重点的に紹介していきます。青字は白滝に関する事柄。
明治16年（1883年、0歳）
・12月14日、和歌山県の西ノ谷村（現在の田辺）で生まれる。
明治26年（1893年、10歳）
・上白滝に駅ていが設置される。駅てい管理人が神籬を作る。この神籬が後の上白滝神社となる。
明治40年頃
・屯田兵だった友人倉橋伝三郎のすすめで北海道入植を決意。
明治44年（1911年、28歳）
・北海道を下調べしてまわる。
明治45年・大正元年（1912年、29歳）
・3月、和歌山紀州団体・団長として、54戸の同志を引き連れて白滝原野へ向け出発。
・5月20日頃、白滝に到着。白滝ではこの年を開基の年としている。
・上白滝駅ていの神籬に須佐之男命を合祀。
大正2年（1913年、30歳）
・6月、商店街づくり、住宅整備、小学校開設。
・10月、衛星組合設立。初代組長になる。
大正3年（1914年、31歳）
・入植より3年連続で不作。
大正4年（1915年、32歳）
・2月、大東流柔術宗家 武田惣角と出会う。遠軽の久田旅館で一ヶ月の稽古。さらに一ヵ月後、惣角を白滝に招く。
大正5年（1916年、33歳）
・惣角より秘伝目録を授与。
大正6年（1917年、34歳）
・5月23日、大火災が起きる。このとき開祖は他地方視察のため、白滝にはいなかった。その後、消防団が結成される。
・7月13日、長男武盛出生。
大正7年（1918年、35歳）
・6月2日、上湧別村会議員選において当選。
大正8年（1919年、36歳）
・3月、上白滝神社建立工事開始。寄附世話係として働く。自身も一円を寄附。完成は5月。
・4月、議員を辞職。
・次男国治誕生。
・年末、「チチキトク」の報を受け、白滝を去る。
大正9年（1920年、37歳）
・一家を挙げて、京都の綾部へ移住。大本教に仕える。
昭和2年（1928年、44歳）
・上京し、道場を構える。
昭和17年（1942年、59歳）
・茨城県岩間に移住する。
昭和42年頃（1967年、84歳）
・白滝村村史作成のため、白滝代表が開祖のもとへ訪れる。
昭和44年（1969年、86歳）
・入神
平成2年（1990）
・白滝合気会設立。
平成4年（1992）
・植芝吉祥丸 二代道主が白滝開基80年記念式典にて演武を披露。
平成7年（1995）
・白滝村名発祥の地記念碑除幕式において、二代道主より開祖直筆 の掛け軸が贈られる。演武も披露された。
平成8年（1996）
・植芝守央 道場長（現三代道主）が訪れる。本部道場と道内同志による合宿稽古で模範演武を披露する。
平成19年（2007）
・地元有志、全国の合気道関係者の寄附により、上白滝神社の補修工事が行われる。
Shirataki & Aikido
The relation between Shirataki and Morihei Ueshiba
Shirataki is the country area whici is located on Engaru town, Hokkaido.
Morihei Ueshiba the founder of Aikido was born and grew up in Wakayama. Morihei sensei moved several places and Shirataki is one of the land where he lived.
Morihei came to Shirataki for the purpose to develop the land and he stayed for 8 years. When he was in Shirataki, he met with Sokaku Takeda the master of Daito-ryu Jiujutsu. To develop Shirataki and to train Daito-ryu were great experience for Morihei to found Aikido later in his life.
The history of Morihei and Shirataki
1883 (0years old)
・Morihei was born in Nishi-no-tani Villege, Wakayama on Decenber 14th. (Now, this villege is Tanabe Town)
About 1907
・Morihei decided to develop Hokkaido by a recommendation of his friend who went to Hokkaido from Wakayama.
1911 (28）
・Morihei traveled Hokkaido for an investigation to find where he should live.
1912 (29）
・March, Morihei left Wakayama with 54 families with the same persuation. He was the leader of Wakayama group.
・About May 20th, they arrived at Shirataki.1913 (30）・June, Morihei worked for making a shopping district, maintenance of the houses and the foundation of the elementary school.
・October, the hygenic union was founded and Morihei became the first union president.
1914 (31）
・Failed with the fields for the first 3years, because of the cold weather.
1915 (32）
・February, Morihei met with Sokaku Takeda at the inn in Engaru town. Morihei stayed for a month there to train Daito-ryu and after an another month passed he invited Sokaku to Shirataki.
1916 (33）
・Morihei was given a list of Daito-ryu secret techniqeues by Sokaku.
1917 (34）
・May 23rd, the big fire occured and the whole Shirataki area was burned.
・July 13rd, the first son, Takemori was born.1918 (35）・June 2nd, Morihei became an assembly man of the Kami-Yubetsu Villeage. (In those days, Shirataki was only a part of a large villege.)
1919 (36）
・March, the construction to build Kami-Shirataki Shrine was started. It was finished in May.
・April, Morihei quited an assembly man.
・The second son, Kuniji was born.
・At the end of the year, Morihei recieved a telegram which showed his father was dying. Morihei left Shirataki.
1920年 (37）
・Morihei moved to Ayabe, Kyoto. he came to belive in Ohmoto-kyo (one of Shinto group).
1928 (44）
・Morihei moved to Tokyo and founded his own dojo.
1942 (59）
・Morihei moved to Iwama, Ibaraki.1967 (84）・To make the book of Shirataki history, a representative of Shirataki Villege went to Iwama and talked with Morihei.
1969 (86）
・Morihei Died in April 26th.